アッパー・ルーム
アレックス・ミラー(vo & g)、ジェイムズ・パッティンソン(g)、ボー・バーナード(b)、ジョン・バーネット(d)からなるアッパー・ルーム。アレックスはバンドを組む以前の数年間は自分のベッドルームで曲作りに励んでいた。特に最初はコンピューターを使ってダンス・トラックを制作していたが、それも大御所プロデューサーであるフィル・スペクターの音楽に出会うまでのことだった。そしてあの悪名高き“ウォール・オブ・サウンド”(フィル・スペクターが生み出したレコーディング手法で、何重にも音を重ねて録音し、分厚い音の壁を作り出す技術。)がアレックスの音楽的方向性を大きく変えることになった。あるとき彼はフル・バンドの必要性を感じ、友人であるジェイムズ、ボー、ジョンを誘い、アッパー・ルームを結成。その壮大なポップ・ソング集は瞬く間に口コミで広まり、それを耳にしたA&Rは友人を介しバンドのスタジオを訪れ、ライヴも見ず、デモも聞かずにその場でレコード契約が成立!1stシングル「オール・オーヴァー・ディス・タウン」は限定盤として2004年の夏にリリースされた。ちなみにこの曲のプロデューサーはピクシーズ、パティ・スミス、フー・ファイターズを手掛けた鬼才、ギル・ノートン。その後アッパー・ルームはホープ・オブ・ザ・ステイツ、エレクトリック・ソフト・パレード、ロングヴューなど、多くのバンドのサポートとして全国をツアーしまくり、ライヴ・バンドとしての経験を積み、2005年入るとほとんどの時間をデビュー・アルバム『アザー・ピープルズ・プロブレムズ』の制作に費やした。このアルバムはロンドンでレコーディングされ、プロデューサーにはあのザ・ストーン・ローゼスを手がけたポール・シュローダーを起用。本国では2006年5月29日にリリースされた。
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