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Franco Bonisolli

Franco Bonisolli

1938年、北イタリアのロヴェレート生まれのテノール歌手。2003年10月30日没。61年のスポレート声楽コンクールに優勝、同年のスポレート音楽祭でプッチーニの『つばめ』のルッジェーロ役を歌ってオペラ・デビューを果たした。68年にウィーン国立歌劇場、69年にはミラノ・スカラ座にデビューして世界の主要歌劇場を席巻。78年にはカラヤン指揮の『トロヴァトーレ』の舞台公開稽古中、カラヤンと対立して帰ってしまうという武勇伝を残した。この時、代役に立ったのがドミンゴだった。レコーディングはかならずしも多くないが、欧米の歌劇場に登場する頻度は高く、テノールにとって至難とされる高いハ音(High−C)を長く延ばして聴かせ、その渾身からの歌唱は聴衆を熱狂させた。ヴェルディの『トロヴァトーレ』のマンリーコ役、プッチーニの『トゥーランドット』のカラフ役などを得意とし、86年にはオーストリア宮廷歌手の称号を贈られた。

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