René Kollo
1937年11月20日、ベルリン生まれのテノール歌手。祖父はオペレッタの作曲家で、彼も初めは指揮者を目指した。しかし59年、ベルリンで本格的な歌の勉強をはじめ、エルザ・ヴァレーナの元でワーグナー作品への興味を深めた。65年、ブラウンシュヴァイク歌劇場でオペラ・デビューし、デュッセルドルフ、ライン・ドイツ・オペラなどで次々と名を成し、人気を高めた。69年にはバイロイトに初登場し、ワーグナー歌手として高く評価された。その後も毎年のようにバイロイトに出演し、「ローエングリン」「タンホイザー」「パルジファル」などで、力強さと叙情性を兼ね備えた名唱を聴かせ、第一人者としての地位を確かなものとした。
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