星くずオールスターズ
近田春夫のアルバムをもとに製作されたロック・ミュージカル映画『星くず兄弟の伝説』(1985年)は、完全にインディーズで作られた、80年代を象徴するカルトムービー。ストリートで活躍していた高木完(ex.東京ブラボー)、久保田慎吾(ex.8 1/2 )が主演し、戸川純の妹・戸川京子、尾崎紀世彦らが歌い踊る姿が魅力的だった。また、タモリ、中島らも、モンキー・パンチら、カメオ・ゲストが多数登場したのも話題を呼んだ。
30年の時を経て新たに製作されたのは、続編でもリメイクでもない、まったく新しいストーリーによるロック映画。原案は近田春夫、監督は前作と同じ手塚眞。劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチが共同で脚本を手掛け、遊び心にあふれたポップな世界を作り上げている。
近田の創造した架空のロック・バンド、スターダスト・ブラザーズが再びスクリーンに帰ってきた。今度は月へ行ってスターになるために大騒動。自由でハチャメチャな発想は前作を上回るはじけぶり。インディーズ・ムービーでありながらエンターテイメントに徹し、笑いあり涙あり、何でもありの精神は現在の日本映画にあって希有の個性だ。
今回配信する「ドリームズ・ネバー・エンド」はメインキャストが大合唱しているエンディング曲。
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