SCATS
東京の北新宿に、ロック版トキワ荘とも呼ばれていた、伝説の糠信(ヌカノブ)荘という風呂なしボロアパートがあった。全国各地から明日のスターを夢見る若者達が集まり、1982年にボーカルとギター担当のドン・カルロス(旧姓 砂川雅由)を中心に結成された初代SCATSのメンバーも糠信荘の住人として、新たなロカビリー伝説を築いてやると意気込むものの空回りの日々を送っていた。 1983年頃より都内を中心にACB、JAM、屋根裏などで精力的に活動を開始。CBS SONYオーディションにも応募し、ベスト・パフォーマンス賞を受賞する。 1984年秋田県にあるホテルの支配人からのビヤガーデン会場での熱烈歓迎演奏依頼により二ヶ月間秋田に移り住む。帰京後、すっかりと秋田に馴染みすぎ&東北秋田訛りが抜けず、初代ベース担当"富士の怪童"土屋は、北新宿での生活再開と同時にノイローゼとなり、シングルのレコーディング直前に富士市に帰省してしまいそのまま脱退。ドラム担当のケンジの紹介により同じく静岡出身のノンノンが二代目ベース担当として加入。1985年ローグの香川 誠をプロデュース担当に迎えて、3曲入り7インチ・シングル・レコードを自主制作として発売。一部では話題になるが、冬には突然解散する。
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