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ROKY ERICKSON

ROKY ERICKSON

1966年、ロキー・エリクソンのバンド、ザ・13th・フロア・エレベーターズはエリクソンが15歳の時に書いた曲「You’re Gonna Miss Me」で全国的ヒットを飛ばした。エレベーターズとそのカリスマ的フロントマン-絶叫するイケメン・アイドル-はガレージ・ロックというものを作り上げ、世間には最初のサイケデリック・バンドとして認められた。1970年代に入ると、エレベーターズは急速に崩壊をはじめ、破産、狂気、そして薬物中毒へと溶解していった。ロキー自身も300回以上LSDを吸引した後、コカインとヘロインにはまっていった。1969年に彼は大麻所持で逮捕された時、テキサス州の当局は見せしめの意味も込めてか、彼に10年の刑を課した。彼は精神異常を訴え、分裂症と診断を受けて精神異常犯罪者のためのラスク州立病院に2年間入院し、性暴行犯や連続殺人犯と同室になり、電気ショックの治療を受け続けた。1972年に釈放されたロキーは、短い間ながら「Creature With the Atom Brain(原子脳をもつ生き物)」や「I Walked with a Zombie(私はゾンビと歩いた)」といった寓意的な歌詞やタイトルの曲でヘビー・メタルを手がけたりした。80年代初め、彼は自身が宇宙人であるという公正証書に署名し、南オースティンの公営住宅に引きこもってしまった。彼はそこでジャンク・メールを収集し、音楽をやめて、頭の中に響く声を消すため、としていくつものテレビやラジオを大音量で鳴らし続けた。彼の歯は抜け落ち、やがて歯の腫瘍を患い、生命の危機にまで陥った。
2001年、ロキーの末弟、サムナー・エリクソンがロキーの法的監護権を勝ち取り、何十年かぶりにロキーは治療と集中的なセラピーを受け始めた。サムナーはやがて兄の監護権を放棄し、20年にも及ぶ隔離、薬物中毒、そして隠棲生活の後、ロキーは最初の妻・ダナ(1965年のエレベーターズの最初のショーに来ていた)と再婚し、30年来疎遠になっていた息子のジェガーと再会し、あらゆるドラッグと縁を切り、初めてのフル・コンサートでプレイした。

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