ラサーン・パターソン
プリンス、ルーファス、マイルス・デイヴィス、E.W.&F.、ダニー・ハサウェイ、サラ・ヴォーン、スティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャクソンから影響を受けたラサーンは、6歳の頃にはペンテコスタル派教会の聖歌隊で歌っていた。ラサーンの早熟な才は、TVタレントとしてのキャリアをスタートさせるにあたり、家族をカリフォルニアに引っ越させた。だが音楽は彼の魂(ソウル)に在り、次第にその技に磨きをかけ、L.A.のミュージシャンたちに連絡を取りはじめた。
ラサーンのメロディと歌詞の独特な感覚は、まもなく彼にソングライターとしての仕事を与えた。そしてテヴィン・キャンベル、チコ・デバージ、クリストファー・ウィリアムズ、ジョディ・ワトリーなどにヒット曲を提供することとなる。また、ナショナル・チャート1位、300万枚のセールスを記録し、ブランディの多面的キャリアを支えた「Baby」をプロデューサーのキース・クラウチと共に認(したた)めた。
ブランディ"Baby"('94)のソングライトを期に業界で注目を浴び、その共同制作者であるキース・クラウチらの後ろ盾で[MCA]から'97年にアーティスト・デビュー…というシナリオはイマでいうところのニーヨ的であったラサーン・パターソン。ディアンジェロ、マクスウェルに続く<ニュー・クラシック・ソウル>世代の傑出したマルチ・タレント・アーティストとしての評価を欲しいままにし、ここまで計3枚のアルバムを発表。また、外からも常に才能を評価され続け、最近では元バイ・オール・ミーンズのマイクリン・ロデリック(PCD-23959)のプロデュース、そして遂にメジャー・デビューを果たすレディシの最新作『Lost & Found』では"We Are One"を彼女とデュエットしている。
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