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和田青児

和田青児

昭和44年7月27日、福島県郡山市。親が呆れるぐらいの大きな産声。それが「和田成司」の『第一声』。母の経営する料理屋。舞台代わりの座布団の上で、お客さんを前に歌う。それが和田成司の『最初のステージ』。津軽三味線、バンドのドラム、和田成司の音楽の感性を磨いた『おもちゃ』。母のお供で連れて行かれた新宿コマ劇場。「北島三郎特別公演」。人を惹きつけるパワーに圧倒された。これが『人生の転機』。
11年の付き人生活。機会を見つけて師匠の音合わせの代役を務めさせていただく。控え室にいる師匠に聞こえるよう、届くよう歌った。これが『師匠との勝負の場』。
師匠から渡された一本のテープ。「これがお前のデビュー曲だ」。そのテープを握り締め、泣きながら家に帰った。付き人生活、最後の『涙』。平成11年2月24日。「上野発」。「和田青児」としての『第一声』。

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