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フォート・マイナー

フォート・マイナー

「キーボードやシーケンサーに多く頼らず、楽曲が優れ、音楽の才能が感じられるオーガニックなヒップ・ホップ・アルバムを誰かが作るのをずっと待ちわびていた。そして分かったんだ。自分でできるじゃないか。自分で作るべきだってね。~マイク・シノダ」

全世界でいままでに3、500万枚のアルバムを売り上げたロック・バンドのMC,マイク・シノダがヒップ・ホップへの情熱を注ぎ込んだプロジェクト、それがフォート・マイナーだ。アルバム『ザ・ライジング・タイド』彼らのレーベル、マシーン・ショップ・レコーディングスからリリースされる。マイク・シノダがすべての楽曲を書き、すべての楽器をこなし、プロデュース、ミックスまですべてを手がけている。そして、『コリジョン・コース』でのコラヴォレーションも記憶に新しいジェイ・Zがエグゼクティブ・プロデューサーとなっている。

フォート・マイナーの名前の由来について、マイクは「大きくて強力で何かと小さくてわずかな何か(音楽的に影のあるもの)の間の力を反映させたもの」という。アルバム・タイトルも言葉の遊びなのだとか。彼がこのアルバムを作る際に、重要視したのは”オーガニック”にするということだった。生の楽器によって自分が作ったサンプルやブレイクビートを利用し、シーケンスされたキーボード・サウンドを避けるようにしたのだ。1stシングル「ビリーヴ・ミー」は鳴り響くブレイクビートにラテン・パーカッションやチェロのベース・ラインを注入した、マイクのクラシック・ロックへの愛が感じられる1曲だ。ブラック・ソートをフィーチャーした「ライト・ナウ」はロバート・アルトマンの因習を打破した映画「ショート・カッツ」にインスパイアされた1曲である。アルバムのオープニングを飾るスタイルズ・オブ・ビヨンドをフィーチャーした「リメンバー・ザ・ネイム」、マイクの妻が聴くたびに涙したという「ホエア・ドゥ・ユー・ゴー」ではホリー・ブルックをフィーチャーするなど、新たな人材も積極的に登用している。ちなみに、スタイルズ・オブ・ビヨンド、ホリー・ブルックともに、マシーン・ショップ・レコーディングスから、アルバムを近々にリリースする予定だ。

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