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Music Storeでご利用できる商品の詳細です。
端末本体やSDカードなど外部メモリに保存された購入楽曲を他機種へ移動した場合、再生の保証はできません。
1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
僕らジャズ喫茶の人間は、「孤高のロック・バンド、ピクシーズの名曲や、なんとあのブラック・サバスの曲をカヴァー」といったキャッチ・フレーズには反応しない。ただ演奏を聴く。そしてこのグループが好きになった。あえて"ピアノ・トリオ"という言い方はしない。あまりにも手垢のついてしまったこの括り方から出てくる音をイメージしてほしくないからだ。<br>このアルバムは彼ら"ザ・バッド・プラス"の2作目。構造としてはビル・エヴァンスに始まる三者協調型なのだが、出来上がりの音楽に対する考え方が違うため、まったく別物に聴こえるところが面白い。ピアノ、ベース、ドラムスがお互いの音に反応して演奏を進めていくというより、三人が一気に爆走していく感覚が快感だ。<br>やはりドラマーのデヴィッド・キングがサウンドのキー・パーソンだと思う。乾いた音色も含め、従来のジャズ・ドラミングのセオリーを無視しているようにも聴こえるが、それが結果として刺激的なジャズになっているところが面白い。とにかく積極的に叩きまくるのだが、不思議とツボを外さず、演奏の一体感をしっかりと構築している。<br>とはいえ一応はピアノ・トリオなのだから、音楽のテイストを決定するのはピアノのイーサン・アイヴァーソンだ。この人のピアノがカッコ良いのは、クールな叙情というか、美しいメロディを弾いてもベタベタしないところだ。かといって無機質ではなく、また、演技的に冷静さを装っているのでもない。表現したいことが明確にあるから音楽にしっかり一本スジが通っている。<br>表情豊かなオリジナル、「チニー・ピニャータ」を聴く限り、作曲のセンスも悪くない。しかし、オーネット・コールマンの名曲「ストリート・ウーマン」をこれだけ生き生きと弾きこなせれば、ピアニストとして言うことはないだろう。(CDジャーナル)