アルバム
AAC 128/320kbps | 222.4 MB | 1:15:55
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アーティスト情報
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育ちは活かせるほうがいい、と思う。蓄積がそれとなくにじみ出ている作品である。突発的な興味や関心事に急かされるように作られた作品にはない滋養がしたたっている。それぞれソロ作でこってりと、それでいて聴きやすいソウル・マナーを見事に表出していたベテラン2人が、互いのR&Bへの愛="俺魂"を再集結させて作り上げたカヴァー中心(18曲中15曲が70～80年代ソウルの名曲)の力作。借用の工夫をオリジナリティと信じている若輩どもに、歌唱の着彩力とメロディの消化力でソウルの基本を教示している。次々に盛り込まれる小技の数々にいちいち"ソウルの実際"が活きている。さすがは現場で鍛えた2人。見よう見真似やリスペクトだけでは絶対にかもし出せない芯のある軽やかさが凄さの証しである。血肉化とはこういうことである。まなじ"新しい味"がなくてよかった。おやじの郷愁ではなく、これは普遍。ここからオリジナルへ至れば、広大なソウルの海が待っている。（CDジャーナル）