このブラウザはサポートされていません。
Music Storeでご利用できる商品の詳細です。
端末本体やSDカードなど外部メモリに保存された購入楽曲を他機種へ移動した場合、再生の保証はできません。
1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
ミュージシャンのサウンドが老けるかどうかは、ハーモニーでもメロディでもなく、実はリズムで決まる。たとえ演奏スタイルがジャズであろうと、だ。ビ・バップであれドラムンベースであれ、リズムは常に時代の空気を敏感に刻みながら新たな音楽を生み出してきた。今を真摯に生きようとするアーティストであれば、ストリートの鼓動に耳を傾けようとするだろうし、また、それを媒介にニュー・オーディエンスとコミュニケートすることを我が歓びとするはずだ。音楽を進化させるのは、サムシング・ニューへの飽くなき好奇心と、それを自分の中に取り込み新たな形でアウトプットしようとする、柔軟かつ勇気ある態度なのだ。<br> 確かに兆しは、メデスキ率いる最先端オルガン・トリオと共演した前作からあった。しかし、第一義的にはジャズ畑のギタリストとしてリスペクトを集めているスコフィールドが、肌を刺すほど尖った、やけどしそうに熱い音楽に嬉々として身をやつすことになろうとは、本人以外は想像もしなかったに違いない。2年ぶりの新作『バンプ』にジャズマンの名前は一人も見当たらない。何と、メインストリームとはまったく別な次元で情報発信しているニューヨーク・アンダーグラウンド・シーンのジャム・バンド系アーティストたちとコラボレートしているのだ。青さがまだ苦い旬も旬のタイトなグルーヴと、危険な香りがいっぱいのサイケデリックなギターが絶妙にブレンドし、背筋が震えそうなほどクールなサウンドを生み出している。ストラクチャーはロック寄りでいたってシンプルなのだが、ストレートなメロディをスコフィールドは照れ隠しするかのように不協和音で装飾する。その歪んだ感じが、なぜか優しくロマンティックに、そして心地よく響く。これがジャズなのかと問われると答えに窮するが、少なくともアートとしてのインプロヴィゼーションと自由闊達なロック・メンタリティの幸せな結婚がここにはあるし、そのことによって彼が未来に駒を進めたのは事実。そう、髪の毛はさびしくなっても彼のサウンドは老けない。(CDジャーナル)