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Music Storeでご利用できる商品の詳細です。
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1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
いきなりの咆哮に続きダビーに打ち鳴らされるドラムスとキラキラ輝くメタリックなギターのリフに乗って、八木節をモティーフにしたかのようなあらエッサッサーな日本民謡風メロディが紡がれてゆくオープニングのアルバム・タイトル曲が、農民一揆の如き土俗パワーをぶちまけており大変興味深い。前作『SAPPUKEI』ではそれまでとだいぶ変わったという印象を持ったが、今作はその違いがよりくっきりはっきりしてきたなと、この曲を聴いただけで思ったわけだ。前作に続き今回もまたデイヴ・フリッドマン(マーキュリー・レヴ)のプロデュース/エンジニアリング。ということは本人たちもこの路線が気に入っているのだろう。フリッドマンのプロダクションは、アンサンブルのバースト感を損なうことなく各楽器の爆音の分離を押し進めた(特にボトムと高音部)結果、全体の感触がとてもクリアかつマッシヴになったし、また歌詞も非常に聴きとりやすくなった。くるり同様ナンバーガールの場合は、ほかのバンド以上に歌詞が重要(つまり歌詞が面白く意味深)だから、これは大きなプラス・ポイントだと思う。向井の言葉の隅々に張り巡らされた突き放したような冷めた視線も、クリアな爆音の中で一層冴えわたっているようだ。リズムの組み立て方は今回も多彩であり、またヒップホップ的にたたみかけてゆく歌い方も板についてきた感じ。リズム・パターンやアレンジなどがまるでイエスの『危機』を思わせる全力疾走の(4)も新鮮である。ただ、かつてのように発声がほとんど絶叫調で占められることはなくなったものの、依然、ピクシーズだのソニック・ユースだのスティーヴ・アルビニだのといったアメリカン・ガレージ/グランジに依拠した演奏語法が目立ちすぎることは、個人的には退屈さにつながってしまう。切れがグンと良くなってきただけに、もうちょっと憶えやすい、つまりポップなメロディが増えれば、客層も格段に増えそうな気がするが。(CDジャーナル)