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Music Storeでご利用できる商品の詳細です。
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1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
平原綾香の歌声を聴くたび、私はいつも初夏の空気を思い出す。その湿り気、熱っぽさ、そして心の襞をザワッとなでられるようなくすぐったさ。この声、この情感は、日本の春夏秋冬を歌うために生まれたのだと思う。<br> 今作は"平原綾香が歌うJ-POPSを聴きたい"と願う多くのリスナーの声によって実現した初のカヴァー・アルバムとなる。誰もが耳なじんだ日本の名ポップスを中心に選曲され、そのうち半数以上が、その曲のルーツに関わったプロデューサーやミュージシャンを迎えて制作されている。たとえば荒井由実「晩夏(ひとりの季節)」をプロデュースするのはズバリ本家の松任谷正隆だし、藤井フミヤの「TRUE LOVE」にいたっては、オリジナルが制作された93年当時と同じ場所、同じメンバーでレコーディングするというこだわりようだ。<br> キーが下がるほどにブレス音がまじり、艶やかになる低音。キーが上がるほどに透明感を増してゆく高音。そうした稀有な声質の魅力を、各プロデューサーがみごとに浮かび上がらせる。福山雅治の「桜坂」では吉川忠栄を迎え、さざなみのように震えるアコースティック・ギターの音に乗り、吐息まじりの切なげな歌声で歌う。GONTITIのプロデュースでボサ・ノヴァ調にアレンジされたサザンの「いとしのエリー」は、いつになくはすっぱな歌い方が新鮮に響く。吉田隆プロデュースによる「なごり雪」は、総勢37名のオーケストラによって、まるで映画音楽のようにダイナミックなアレンジが施されている。<br> これほど豪華な制作陣に囲まれればどんな歌手だって緊張するだろう。しかし彼女は音の作り手に身を委ねるように、ただ1曲1曲をていねいに歌いあげる。自らのルーツを見せようとか、新しい解釈を加えようといった思惑もない。そうした歌い手としての"度胸"と"素直さ"が彼女の強みであり、世代を超えて愛される証なのだ。(CDジャーナル)