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Music Storeでご利用できる商品の詳細です。
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1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
空虚で荒々しい世界観、そして、巨大な徒労感。ミッシェル・ガン・エレファントの新作は、圧倒的なニヒリズムに被われた、暴力的なまでにリアルなロックンロール・アルバムとなった。"おもしろいことは何もない""目標なんて何処にもない"という(日本の近代化がほぼ終わった)65年以降に生まれた人間には当たり前の事実から出発し、退屈という概念そのものを燃やし尽くすようにドライブしてきたミッシェルのロックンロールは、その成り立ち自体が本質的にデカダンなものであったわけだが、約1年7ヵ月ぶりのインターバルを経て届けられた本作は、あまりにも強大になりすぎた"虚無"の前に呆然と立ちつくしている4人の姿をどうしても聴く者に想像させてしまう。いまの社会に蔓延している"どうせ、何をやってもダメなもんはダメなんだよ"という無気力感は、無視できるものでも苦笑してやり過ごせるものでもなく、どんな人間にも容赦なく襲いかかってくる--重苦しさをひきずりながら進んでいくビートと陰鬱なムードを描き出すメロディに貫かれた本作を聴いていると、誰だってそんな気分にさせられてしまうだろう。<br>しかし、言うまでもないことだが、この気分--未来をイメージできず、いつもどこかに憂鬱を抱え込んでいる--こそが、"今"なのだ。"そんな暗い顔してないでさあ、楽しもうよ"と、とりあえずその場から逃げようとする数多の"ロック・バンド"のツルンとした明るい顔よりも、ドロドロに疲れた表情を隠さないミッシェルのほうが何倍もリアルであり、表現者としてはるかに優れていることは、自明のことだと思う。<br>それにしても、『SABRINA HEAVEN』の音像の持つ、どうしようもないヘヴィネスはどうだろう。本作を体験した後では、前作の『RODEO TANDEM BEAT SPECTER』がハッピーなダンス・アルバムに聴こえてしまう。それって、なんか怖くないですか?(CDジャーナル)