アルバム
AAC 128/320kbps | 149.5 MB | 59:47
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アーティスト情報
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長年のフォロワーというわけではないので、僕の中でのジャクソン・ブラウンは、その実直そうな佇まいと特に奇をてらわない音作りから、"地味ながらも根強いファンを持つ社会派シンガー・ソングライター"という位置づけであった。6年ぶりというこの新作を聴いても、その位置に変動はないのだけれど、サウンド自体の心地よさに身体がさらわれ、嬉しいビックリ。ギターがあって、ドラムがあって、ベースがあって、オルガンがあって……という"ロック"の基本が、アメリカの"土着"の音楽として、しっかりと鳴り響く。メロディにも無理がない。ケブ・モがスライドを弾く「フォー・テイキング・ザ・トラブル」なんて絶品である。文学的と評される歌詞も鼻につくほどではなく、描かれるドラマは聴く人が自分自身の経験や思いを託せるくらいに十分抽象化されている(その意味では亡き映画監督を偲ぶ「セルジオ・レオーネ」という曲だけがやけに具体的)。まっすぐでいいんじゃないですか。（CDジャーナル）