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Music Storeでご利用できる商品の詳細です。
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1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
おそらく、ほとんどの曲がフリー・インプロビゼーションで展開していく、このアルバム。演奏する各プレイヤーの音からは、彼らの意識、感覚の、研ぎ澄まされた凄みのようなものが伝わってくる。しかもプレイヤーがソロで表現するものに、ほかのプレイヤーは耳を凝らし、その音に込められたものやその音のニュアンスなるものをどう受け止めるかで、もちろん反応の仕方は異なり、演奏はその都度、自在に速度や強度をギア・チェンジしながら、バンドの陣形がどんどん変化していく。あるときは丁々発止のやりとりのカオスに向かい、あるときは厚みのあるアンサンブルが生まれ、またあるときは演奏メンバー全員がバンドという集合体として、一体となってスリリングに疾走する。その、さまざまな展開はじつに刺激的だ。そして、そこにはマジカルな瞬間も起こる。各プレイヤーの多彩なひらめきを交わし合うことによって生まれる音たちの化学作用で、立ち現れてくる、深遠な、懐かしささえ覚える空間。それは何なのか。このアルバムの表題が『寂光』であることに気づいて、筆者は思った。日野皓正がここで表現しようとしたもののひとつは、古(いにしえ)の時代からアジア~日本の精神風土が育んできた、仏教的な、豊かなイメージの広がりではないのかと……。<br> このアルバムにおける日野のスピリットがそのまま乗り移ったかのような、そして、余計なものをそぎ落とした、彼のトランペットの音の訴求力、表現力は素晴らしい。また、長年、日野バンドのレギュラー・メンバーである金澤や多田は、リーダーの意図を理解し、その要求に高いレベルで応えているし、2005年にバンドに加入したドラムの若き俊英、和丸にとって本作はアルバム・デビューだ。彼の鋭い反応、瞬発力、ドラムのテクニックには目を見張るものがある。もしかすると、本作の構想をリーダーは以前からあたためていて、和丸の成長を待っていたのでは……。日野皓正バンドの充実ぶりがうかがえる力作だ。(CDジャーナル)