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Music Storeでご利用できる商品の詳細です。
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1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
国民的大歌手への道を着実に歩んでいる一人の女性歌手。その課程に立ち会っていることに喜びを感じつつ、これまでマリア・ヒタの活動を追い続けてきた。といっても、彼女のキャリアはまだ10年にも満たず、3枚のアルバムと3枚のライヴDVDしか発表していない。年齢も、31歳になったばかりだ。がしかし、彼女は常にエリス・レジーナの娘という重圧を背負い続け、結婚、出産、離婚、信頼していたプロデューサーの死などを経験し、一般の人間より何倍も濃密な人生を過ごしてきた。と同時に、2作目にして早くも"10年に1枚"の名盤『Segundo』(2005年)を生み出し、国内外での人気と評価を確立した。がしかし、そんな『Segundo』ですら、あくまでも国民的大歌手へのひとつの課程である。海外では2007年に発表されたこの『サンバ・メウ』は、新しい段階に入ったことを示すアルバムだが、それでもやはりひとつの課程に過ぎず、また、彼女の全体像を伝えるものでもない。なぜならこれは、マリアが初めてサンバにアプローチし、彼女なりにサンバのアップデートを試みたアルバムなのだから。後者に関する具体的な証拠を挙げると、『Segundo』の時と同じピアノ、ウッド・ベース、ドラムスをそのままサンバの編成のバンドに組み込んだ曲がある。また、楽曲もサンビスタの書き下ろしの曲が主体で、元フンド・チ・キンタルのアルリンド・クルスの曲が多いが、昨年デビュー・アルバムを発表したエドゥ・クリエゲルの曲も2曲取り上げている。<br> マリア・ヒタは、傷ひとつないクリスタルのような歌手でもなければ、完熟した果実のような歌手でもない。それどころか、むしろ傷があり、粗さも目につく。豪放磊落であり、しかし、それでいて品がある。もちろん、情は濃い。繰り返すが、ピークはまだ先にある。ただし、50代以降のマリアの姿は想像し難い。この点が、国民的大歌手だった母親とすごく似ている。(CDジャーナル)