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1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
最近のブラジル音楽シーンの動きに目配りしている人なら、すでにこのグループの評判を耳にしているだろうし、半年ほど前に輸入盤を購入しているに違いない。レニーニの右腕として知られるパンデイロ奏者、マルコス・スザーノが絶賛し、彼の推薦で宮沢和史の『AFROSICK』に参加したペドロ・ルイス。このリオ出身のシンガー&ギタリストが率いる5人組のファースト・アルバムである。<br>この5人組、まず編成がユニークだ。というのも、ペドロ以外はベーシストと三人のパーカッション奏者で、彼らは30種類以上のパーカッションを自在に操る。また、プロデューサーのトム・カポーンは、たぶんクイックサンドというニューヨークのロック・バンドのギタリストだった人物と同一人物だと思われるが、本作には"現在進行形のブラジル音楽"の要人がゲストとして参加している。たとえば、(2)には現在のリオを代表する才媛フェルナンダ・アブレウが曲作りとヴォーカルで参加。また、(3)では有能なプロデューサーでもあるリミーニャがベースを演奏しており、(10)には前述したレニーニが客演している。<br>こうしたことから想像できるように、この5人組はシコ・サイエンスが切り開いた地平に立っており、現代性とストリート感覚を併せ持ったハイブリッドな音楽を奏でる。演奏はストリート・サンバとヒップホップに共通するざわざわとした雰囲気を漂わせており、レゲエやファンクのリズムを織り込みつつ、マンギ・ヒート的な感覚を滲ませたうねりのあるグルーヴを紡ぎ出す。かと思えば、(3)のような繊細な歌心が光る曲もあり、野性と知性が絶妙なバランスで共存している。別な言い方をすると、このグループの音楽は、土とアスファルトの匂いを同時に喚起させるもので、土着的でありながら、世界中の都市のストリート・ミュージックと共振している。これは、まさしくヒップホッブ時代のブラジリアン・ロックだ。(CDジャーナル)