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1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
ロン・カーターらしいエレガントな作品だ。ロンというと、どうしてもマイルス・バンドのベーシストというイメージが強烈だが、それ以前、それ以降の活動を見てみると、むしろマイルス時代はロンらしからぬ特殊な時代だったようにも思える。というのも、59年のプロ・デビューから今年、50周年を迎えたが、最初のバンドは室内楽的なジャズで有名なチコ・ハミルトンのバンドだったし、70年代以降の自身のバンドでは、一貫してクラシカルな様式美を追究している。マイルス時代は貴重な体験の日々、多くのものを学んだに違いないが、こと音楽性ということになると、ロンはマイルスよりチコ・ハミルトンにずっと近いアーティストだからである。<br> そこで本作。50周年記念盤といってもスペシャル・ゲストを加えるでもなく、オールスター編成でもなく、現時点で彼が考える最上のジャズをレギュラー・カルテットで演奏している。そういう意味で、これぞロン・カーターという実像を伝える等身大の作品だ。<br> 前半4曲はスタンダード。そのうち「ディア・オールド・ストックホルム」「雲」「グリーンスリーヴス」の3曲はボブ・フリードマンのアレンジが素晴らしい。そう、ウィントン・マルサリスの『スターダスト』やニーナ・フリーロン、リニー・ロスネスのアルバムで手腕を発揮したあのフリードマンだ。この人はロンとは古くから知り合いで、彼のアルバムに協力するのもこれが初めてではないが、じつにいい仕事をしている。その結果、前半のスタンダード編では、繊細で優美な、時にヨーロッパ古典派に通じる世界を聴かせる。<br> 後半3曲はオリジナル。これまで何度も録音している「ルーズ・チェンジ」はスティーヴン・スコットのピアノをフィーチャーした新しいアレンジによる演奏だ。新旧のオリジナルをメドレーにした20分におよぶラストの「組曲」は、起伏に富んだ演奏でジャジィ。今作一番の聴きものだ。(CDジャーナル)