エロス・ラマゾッティ
エロス・ラマゾッティは1963年10月28日、ローマのシネチッタ(有名な映画のスタジオがあり、映画の都としても知られる)生まれ。子供の頃から才能に恵まれた彼は、中学卒業時の音楽院受験の失敗から、一時会計コースを選ぶものの、夢を捨てきれず、高校を中退。81年に”新しい声”コンクールに参加して、その天性のヴォーカル表現が認められ、新進レーベルのDDDと契約している。84年にはサンレモ音楽祭のニュー・アクト部門で「約束された地球」を歌って、みごと優勝。この曲はヨーロッパ各国でもリリースされたことで、早くもインターナショナル・アーティストとして注目された。イタリア語だけでなく必ずスペイン語ヴァージョンをリリースしたことも手伝って、スペイン語圏を中心に絶大な支持も得ている。85年にはサンレモ音楽祭で6位入賞。その後にリリースしたシングルは、フランスだけで100万枚を売り、ヨーロッパにおける人気を決定的にしている。ライヴ活動でも定評があり、9ヶ月に渡るツアーで100万人を動員するという記録を打ちたて、アルバム『In Sure Moment』(87年)は300万枚のビッグ・セールスを上げた。さらに、90年には世界各国から200人以上のジャーナリストを集めた記者会見を敢行、アルバム『In Every Sense』(90年)は15カ国でリリースされただけでなく、アリスタ・レコードの設立者クライヴ・デイヴィス(ホイットニー・ヒューストンやケニー・G、アレサ・フランクリン、バリー・マニロウ、サンタナ、ロッド・スチュワートらのヒットメイカーとして有名)に認められて、イタリア人として初めてラジオ・シティ・ミュージック・ホールのステージに立った。ロベルト・バッジョとの交友がきっかけとなり、ACミランの選手はほとんどラマゾッティのファンであることは有名な話。
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