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1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
夏にリリースされたシングル「リライト」を聴いて、アジカンのセカンド・アルバムはとんでもないことになるんじゃないかと思っていた。なんの前触れもなく念仏風ダブ・サウンドになだれ込む思いきった曲展開や、存在の証明を求めて"消してリライトして"と歌う発想は、相当にバンドの調子が良くて、しかもいい意味で"壊れて"いないとできない技だと思ったからだ。しかし、届いた『ソルファ』は、意外なほど統一感のあるアルバムとなった。一聴してそれとわかる轟音サウンドと、しっかりと自分たちの世界観を確立した歌詞。たとえば失った恋人に向けて"君じゃないとさ"と泣き言をつらねる曲に「Re:Re:」というタイトルをつけるセンスなんて抜群だ。件名もなく2回だけ返信されたメール(たぶんケータイ)のむなしさが妙なリアリティを持って伝わってくる。ぶっきらぼうで、なのに切実で、いかにも2004年の男の子像を宿す後藤正文の声もいい。けれど私は、どこかもの足りない感触をぬぐいきれないのだ。全体的にドラムとギターが生み出すグルーヴがワン・パターンであることが、どうしても気になってしまう。いや、ワン・パターンでもいいのだけど、あまりに"アジカンらしさ"にあふれた音色で統一されすぎているのだ。自分たちのキャラを知りつくしているような、そんなものわかりのよさが、なんとも歯がゆい。もちろんハッとする場面はいくつもある。「ラストシーン」ではギターが幾重もの音色を奏でてピンとはりつめた美しい空気を生んでいるし、「海岸通り」ではほどよく重みのあるリズム隊が心地よいゆらぎ感を出している。だけど、もっともっと貪欲に自分たちの枠をブッ壊してもよかったんじゃないか。若手バンドのなかで抜きん出た可能性を感じさせる存在だけに、つい欲深くなって、そう吠えたくなってしまう。そして、そんな成長過程のもどかしさを感じさせるという点で、アジカンは今もっとも"青春"しているバンドなのだとも思う。(CDジャーナル)