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1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが闘士ザック・デ・ラ・ロチャと決別して以来初めて公にする動きと見るか、あるいはクリス・コーネルのソロ活動の一環と受けとるか。レイジが90年代のシーンに揮った力を考えると世間的には前者の期待が圧倒的に強いのだろうが、二転三転の挙句ようやく発売の決まった本作のフタを開けてみれば、真相はほぼコーネルのソロ・プロジェクトの趣。彼の強力な喉を主役とし、独特なグルーヴとノイズを散りばめたレイジの音が脇を固める、双方に無理のないバランスだ。『ユーフォリア・モーニング』(99年)に続くコーネルのソロ作、それも徹底して穏やかなタッチにて情を描いた同作とちょうど正反対の位置で対を成す作品と捉えるのが妥当だろう。かくて必然的に方向性はサウンドガーデン、より具体的に言えば『スーパーアンノウン』(94年)とテンプル・オブ・ザ・ドッグを結んだ線に近づき、そこからさらに毒気を抜いたかの正統的煽情ハード・ロックの手法が軸となる。曲の展開はシンプルに締められているものの、レイジ勢によるグルーヴ・ラインの強化からほとんどフリーやら初期バッド・カンパニーやらの現代的解釈とも言うべきサウンドが生まれた。古のハード・ロックの定法にしたがって重いバラードも入っており、トム・モレロの泣きのソロなんて珍しい場面まで体験できる。エモーション直撃のロックらしいロック。90年代に"オルタナティヴ"の概念のもとでロックが得た付加価値を当の主役たちが完全に破壊するに等しいこの行為には一瞬ひるんだが、花火がバンバン炸裂するただなかでバンドが一心不乱に演奏している(1)のPVを観て感覚的に了解できた。コレは彼ら流にストイックな大音響絶叫ロックの機能的再評価。痛快で煽情的な音のうねりに四の五の考えず身を任せるのが正しい、のだろう。音響の奴隷=オーディオスレイヴ、なるほど。ここから後があるようには思えないけれど、とにかくこれはこれで逞しい反骨ロックのかたちである。(CDジャーナル)