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Music Storeでご利用できる商品の詳細です。
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1曲まるごと収録されたファイルです。
<フォーマット>
1曲まるごと収録されたCDを超える音質音源ファイルです。
<フォーマット>
詳しくは ハイレゾの楽しみ方 をご確認ください。
シングルもしくはハイレゾシングルが1曲以上内包された商品です。
ダウンロードされるファイルはシングル、もしくはハイレゾシングルとなります。
ハイレゾシングルの場合、サンプリング周波数が複数の種類になる場合があります。
<フォーマット>
640×480サイズの高画質ミュージックビデオファイルです。
フォーマット:H.264+AAC
ビットレート:1.5~2Mbps
チカーノ(メキシコ系アメリカ人)が、在本土ウチナーンチュ(沖縄人)になぞらえられるのはしばしばあることだ。おれもときどきする。あまり軽々しくやると地雷を踏むとは思うがね。しかしまあ、その伝でいけば、ロス・ロンリー・ボーイズはBEGINやパーシャクラブやよなは徹あたりに匹敵する。ロス・ロンリー・ボーイズ3兄弟の父親は移民第一世代で、名の知れた民謡/伝統歌謡のミュージシャンだったそうだが、沖縄民謡をふんだんに浴びられる環境に育ったという点ではBEGIN以下も同じ。幼少期から伝統楽器に親しみ、地元の唄の場での経験も豊富、一方でメディア経由のロックやフォークにも大いに影響を受け、コミュニティの言葉と標準語との間を自在に行き来するところなども同様だ。上の世代に比べると唄の味がまだいまいちという点でも同じだが、そこは、新世代新時代ゆえの表現が補っているとしよう。英語とスペイン語まじりのバンド名も、ありそうでなかった、ある意味颯爽たるユーモア・センスだ(パーシャクラブってバンド名もそうなんです)。 グラミー4部門候補の本作。(1)の哀愁と任侠のアコギ・イントロがはやくもルーツ系ロック好きの琴線をふるわせる。全米1位の(2)もほこりっぽいエレキ・ソロで引っ張って清々しいコーラスへつなぐ60年代ポップ・ロック風。ちょっとスティーヴ・ウィンウッド入ってます。(3)は若干英国風モッズと思わせておいていつのまにかテキサス・ブルース・ロックへと熱く変容。とまあ、手法的には新しいとこなにもなし。そう、おやじロック。にもかかわらず、この"堂々たる新鮮さ"はなんだ。英語でうたっても、そこはかとなくあらわれるラテン伊達男の心意気はなんだ。……とここで、唐突だが、BEGINの「涙そうそう」を筆者は連想する。島唄三代とはよくいったもので、言葉や旋律の細部ではない、中心部に突如として伝統はよみがえる。おやじロックという言葉が差別語でなくなるのももうすぐだ。(CDジャーナル)